ヒーター電子部品メーカー M社 製造部

電子部品製造の封止工程で、ディスペンサー用チューブの詰まりや損傷が発生…
冬場の樹脂硬化を防止し、詰まりを解消できた対策とは?

解決

解決のポイント

  • 自己出力制御型のテクヒーター®なら、環境温度の変化に合わせて一定温度に保ち、樹脂硬化を防止

  • 発熱体にPTCセラミックを使用しているため、省エネルギーで金属疲労が起こりにくい

柔軟性のある自己出力制御型ヒーターで、樹脂硬化を解消

解決案を模索するA氏は、取引先の産業機器メーカーにこの件を相談してみたところ、積水化成品の「テクヒーター」を使ってみてはどうかとアドバイスを受けます。「テクヒーター」は、融雪や凍結防止、プラントの温度管理などの用途で使用できる自己出力制御型のヒーティングケーブルでした。A氏は、「ヒーターなんてどこのメーカーでも同じではないか」と思いながらも、積水化成品に問い合わせてみることにしました。

担当者によると、金属ヒーターはチューブのように変形・可動する部分で、金属疲労による破壊が生じやすくなります。しかし「テクヒーター」は非常に柔軟性があり、金属疲労が起こりにくいとのことでした。そのうえ欲しい長さに切断して使用することができ、環境の温度変化に応じて内蔵のPTCセラミックがヒーターの出力を自己制御する省エネルギーな点にも、A氏は大変興味をひかれました。

「これまで私たちが使っていた金属製のヒーターに比べて、金属疲労が起こりにくいという点は大きなメリットでしたね。また本体が自己出力制御型のため、温度を調節するサーモスタットを使用する必要がなく、異常過熱や焼き切れを起こす心配もないそうです。安全性が高いことは、工場に導入するうえで非常に重要なポイントでした」(A氏)

製造部ではさっそく試験的に、1ラインでディスペンサーチューブに「テクヒーター」を取り付けました。すると樹脂の粘性上昇は見られず、封止工程がスムーズに進むようになりました。もちろん、ヒーターの熱線切れによる交換作業も軽減され、生産が遅延することもなくなったのです。
この試験導入の結果を受けて、M社ではすぐに、すべてのディスペンサーに対して「テクヒーター」の導入を決定。今では、季節に関係なく安定した稼働を続けています。

この課題を解決した製品

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