ヒーター食品製造業 T社 製造部
ドラム缶内の凝固した油分の融解に時間がかかり、工程遅延…
“温めたい部分”を効率よく経済的に加温した方法とは?
T社では、飲食チェーン店向けに多品種の調味料を製造している。
課題
低温保管したドラム缶内の調味料の融解に長時間を要し、工程全体が遅れてしまう
T社の工場では、製造過程にある調味料を、専用のドラム缶を用いて低温環境下で保管していました。そのため、再び加工する際は加温用製造ラインに移し、上部で凝固した油分を温めて溶かす必要がありました。
しかし、加温用の製造ラインは狭く、必要量を融解するのは1日掛かりの作業でした。特に、気温が低く凝固が進みやすい冬場は、工程全体が遅れてしまうことも度々ありました。
ドラム缶専用ヒーターの導入を検討するも、費用が嵩み断念
製造部では、調味料の溶解速度を上げる対策を検討しました。インターネットで調べてみると、ドラム缶の側面を全体的に覆い、温めるタイプの専用ヒーターがあることが分かりました。しかし、必要な数のヒーターを購入すると費用が嵩むため、導入を見送らざるを得ませんでした。
「工程遅延を経済的に解決できる方法はないものか、頭を悩ませていました」(製造部・H氏)
課題のポイント
凝固した調味料の油分を効率よく融解し、製造工程の遅延をなくしたい
導入費用とランニングコストを抑えた解決方法を見つけたい
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