ポリマー
海洋プラスチックごみによる地球規模の環境汚染問題…
マイクロビーズ規制対応の環境に配慮した化粧品向け感触改良剤とは?
化粧品メーカー X社 研究開発部
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水中で分解される生分解性ポリマー微粒子
近年、プラスチックによる海洋汚染が深刻化しています。特に、各種トイレタリー商品に含まれるマイクロビーズによる生態系への影響は大きな問題となっています。
「テクポリマー」は当社の重合技術を用いたポリマー微粒子で、化粧品用途では、ファンデーションの滑り性向上や、肌のシミやしわをぼかすソフトフォーカス効果をもたらす添加剤として使われています。これまでも一貫して環境貢献製品を市場投入してきた積水化成品は、生分解性ポリマー微粒子「テクポリマー」BIO EFシリーズを開発し、マイクロビーズ規制に対応した水中分解性のEF-Aグレードをラインアップしています。
生分解性樹脂からなるミクロンサイズのポリマー微粒子で、水中で高い生分解性を有します。
一般的なアクリル微粒子に比べて、優れた光反射性能を示し、ソフトフォーカス効果の向上が見込めます。
粒子が軟らかく、アクリル微粒子より滑らかな触感を付与できます。
積水化成品が展開する真球PMMAで一般的なグレードである、MB-8Cの吸油量が約70ml/100gです。それに対し、EFA-20Xの吸油量は約100ml/100gと、約1.5倍の吸油量があります。
ECHA(欧州化学機関)が発表したマイクロビーズ規制案の中で、生分解性を認める基準を満たしています。
※グラフの数値は測定値であり、保証値ではありません。