【3】消費者の声に向き合い、生まれた独自技術で環境貢献

『リデュース・リユース・リサイクル』の提唱

消費者のみなさまからさまざまな声をいただいたことで、発泡技術やリサイクルの仕組みは次第に発展していきました。

積水化成品では自社の取り組みを推進するだけではなく、原料メーカーと成形メーカーに声をかけ、現在の『発泡スチロール協会(JEPSA)』を設立。業界全体で発泡製品のリサイクルに取り組んできました。このような活動の積み重ねによって、近年のリサイクル率は90%を超えています。

また社会の流れを受け、1995年に施行された『容器包装リサイクル法』では、容器包装廃棄物の発生抑制と再商品化を目指して、3R(リデュース、リユース、リサイクル)が提唱されました。

環境問題に対する消費者の意識が高まったことも相まって、廃棄製品の回収・再利用を意味する『リサイクル』だけではなく、製品を何度も繰り返し利用する『リユース』、必要以上の消費・生産を抑制あるいは行わない『リデュース』という考え方が社会に広まっていきました。

独自技術から生み出された製品

そもそも私たちは、2%のプラスチック資源を50倍に膨らませて活用する発泡製品そのものが『リデュース』を体現する素材だと考えています。

さらに日々の研究・試行錯誤を積み重ねる中で、積水化成品の独自技術も生まれました。

その一つが、使用済みの発泡製品から再生する『クローズドリサイクル』の技術です。回収された使用済みの発泡スチロールを粉砕し、この材料をさらに自社工場でビーズ化。それらを用いて、再び発泡スチロールをつくることができるというものです。当社製品の「エスレンビーズ RNW」(家電緩衝材)は、このクローズドリサイクルの技術によって製造されています。

また使用済PETボトル(PETボトルフレーク)100%を主原料とする発泡技術も当社独自のものです。この技術を使った石油資源節約型の製品として、携帯電話基板や小型液晶モジュールなど、電子部品の梱包材に使われている「セルペットRNW」があります。

リサイクルしやすい製品をつくることは大前提として、当社では製品の製造時や使用されるシチュエーションにも考慮したうえで、環境に配慮した取り組みを続けています。

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