軽量盛土土木建設コンサルタント会社 T社
橋梁の設計、軟弱地盤のため沈下の懸念が…
増加応力を発生させない“EPSブロック”による工法とは
道路構造物の調査・計画・設計を行うT社。今回、請け負うことになった国道バイパスの橋梁設計において、地盤および交差条件における課題に頭を痛めていました。
課題のポイント
橋梁建設エリアが軟弱地盤のため、通常の工法で盛土を行うと沈下が懸念される
地盤対策として、橋梁の橋台スリム化や工期中の渋滞緩和を考えた杭本数にしたい
主要幹線道路のため、工事期間中の交通規制は最低限にしたい
積水化成品の「EDO-EPS工法」で解決!
EDO-EPS工法は、大型の発泡スチロール(EPS)ブロックを積み重ねて盛土体を構築する軽量盛土工法。全国の道路建設や護岸工事、軟弱地盤対策などで多くの実績があります。
沈下が懸念される基礎地盤をEPSブロックで置き換えることで、増加応力を発生させず、基礎地盤の沈下を軽減します。そして、橋台背面部の裏込め材としてEPSブロックを配置し、橋台背面部を軽量化することで、地盤対策の簡略化を実現。自立性を活かして土圧を低減することで橋台をスリム化し、杭の本数を削減することが可能です。
また、軽量なため大型建機を必要としない人力施工・急速施工が可能で、災害による道路崩壊に対しても早急に仮復旧および物資の輸送等の措置を講じることができます。
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EDO-EPS縦断展開図
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橋台正面図
T社は橋梁の設計にEDO-EPS工法の採用を提案。無事に採用され、工事は順調に進んでいます。発注者や施工業者からの評価も高く、工期も大幅に短縮できる見込みです。
解決のポイント
基礎地盤をEPSブロックに置き換えて軽量化を図り、増加応力を発生させない
橋台背面部にEPSブロックを採用して抗土圧構造物に対する土圧を軽減した
大型建機が不要で人力施工のため、施工範囲の省スペース化が図られた
急速施工が可能となり、災害復旧にも対応