梱包・物流大手自動車部品メーカー A社 EV調達課

EVの主要ユニット部品「e-Axle」の輸送品質を改善したい…
省資源とコスト削減を同時に実現したリターナブル輸送資材とは?

エコカーの普及が世界中で加速する中、高い注目を集める機電一体型「e-Axle事業」に本格参入することになったA社。試作段階から量産展開に向けた開発を強化し、実用化を視野に入れて設計を進めていたが、輸送にあたって課題が見つかり改善を急いでいた。

課題

「e-Axle」を輸送するための、安全で省資源な資材が見つからない…

e-Axle(イーアクスル)とは、駆動モーター、インバーター、減速機で構成されたEVの主要ユニット部品です。A社ではe-Axleの輸送手段として、リターナブル輸送の採用を検討していました。担当者であるEV調達課のM氏は、次のように振り返ります。
「部品の集結や自動車メーカーへの納品など、新たに物流が増える中で、並行して輸送コスト削減にも取り組まなければならないため、リターナブル輸送への移行は必須でした」(M氏)

e-Axleは、従来のガソリンを燃料とする車のエンジン的な役割を担う高額部品であり、輸送時の品質確保は非常に重要な課題です。従来のワンウェイ資材では、リターナブル輸送資材として求められる強度に課題があったため、新たな資材の導入が求められました。輸送資材には、他の部品と同様に帯電防止などの静電気対策が必須で、また環境への配慮も欠かせないポイントでした。

輸送容器を作るため、早急にこれらの条件を満たす素材を探しましたが、すべての条件を兼ね備えた素材はなかなか見つからず、EV調達課の担当者は頭を抱えていました。

課題のポイント

  • 輸送コスト削減のため、従来のワンウェイからリターナブル輸送に移行したい

  • 従来品では強度に課題があるため、リターナブルに適した新たな輸送資材の導入が必要

  • 帯電防止などの輸送品質の向上だけでなく、環境への配慮も重要課題だった

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