梱包・物流住宅設備メーカー Q社 資材管理部
段ボールの廃棄ロスと価格高騰で代替品を探すも、最適な材料が見つからず…
軽くて丈夫な「ネオフラットボード」で、廃棄ロスとランニングコスト問題を解決できた!
環境保護に配慮した経営を目指し、業務の見直しを進めている住宅設備メーカーQ社。「森林資源保護のため、キッチン台や洗面台など大型什器の運搬時に使っていた段ボールの活用を見直すように」という上層部の指示に、現場は困惑していた。
課題
廃棄ロスと価格高騰の問題で、段ボールの代替品が必要となり…
大型什器の運搬時に段ボールの使用を中止するという指示背景には、いくつかの理由がありました。まず、段ボールは毎回使い捨てになるため、廃棄ロスが発生します。また、原料コストの上昇を吸収することが困難となり、最近では段ボール価格の高騰によるコスト増が相当な重荷になっていました。
代替品の選定を行うべく、資材管理部を中心とした社内検討を行い、材料に必要な条件について話し合いました。そこで挙げられたのは、耐久性があって繰り返し使用でき、軽量で扱いやすく、さらにランニングコストも抑えられることでした。
早速、部内で検討した結果、代替品としてプラスチック板が候補に挙がり、いくつかの製品を取り寄せて試してみることにしました。
ところが、実際の現場では梱包に使っていた段ボールを住宅内の養生にも使っていたことが分かり、新たな課題が浮き彫りになりました。
資材管理部のS氏は次のように話します。
「自社内で取り寄せた資材を、運搬材・養生材としてスタッフに試してもらいました。その結果、固い軽量コンクリート壁に対しては衝撃を吸収できず、什器が傷つき、逆に柔らかい床材に対しては床の方が傷ついてしまい、材料選択が振り出しに戻ってしまいました」
梱包材としても養生材としても使える材料を、再度一から探さなければならなくなり、資材管理部のメンバーは途方に暮れるばかりでした。
課題のポイント
段ボールは使い捨てによる廃棄ロスと価格高騰が重荷に
耐久性・繰り返し使用・軽量性・扱いやすさ・ランニングコスト低減などの機能が必須
運搬材だけでなく、養生材としての機能も求められた