ヒーター漁業法人 L社 漁業部

バッテリーの電圧低下や軽油の凝固によりエンジンがかからず、冬場の早朝出船に影響が…
夜間にエンジンルームを安全に温められるヒーティングケーブルがほしい!

全国の漁師たちとネットワークを構築して、漁業の活性化や後継者の育成に取り組んでいる漁業法人L社。海産物のネット販売が好調だったが、冬場になるとある問題が発生し、販売に影響をおよぼしていた。

課題

バッテリーやエンジンルームへの対策を急がないと、冬場の漁が難しい…

ある問題とは、冬場の早朝に漁船のエンジンがかからず出港が遅れ、操業時間が短くなってしまうことでした。
L社の漁業部で、漁師でもあるM氏はこの状況を次のように説明してくれました。
「エンジンがかからなくなってしまう大きな理由は2つあります。1つ目は、エンジンルームの気温が下がると、バッテリーの電圧が低下し、エンジンの始動性が悪化してしまうケース。2つ目は、ディーゼルエンジンの燃料である軽油がマイナス10℃くらいになると凝固してしまい、それが溶けるまで待機しなければならないケースです」

寒さによるバッテリーやエンジンへの影響から、予定通りの出港ができず、効率性やビジネスチャンスを喪失していました。また、燃料の凝固によりエンジン自体が壊れたり、バッテリーを破損したりする恐れもあり、早急な対策が必要だったのです。

そこで、漁業部内でバッテリーやエンジンルームを夜間に温める具体的な対策について検討することになりました。しかし、温め方には注意が必要でした。燃料があるため、発火を引き起こす機器類は使用できません。毛布や断熱材を巻くといった案も、情報やデータを集め検証してみましたが、極寒状態では効果がなく、また毛布は防水性にも弱いことが判明しました。

具体的な対策案が出せないM氏たち。冬はあと数ヶ月までに迫っていました。

課題のポイント

  • 冬場の早朝に漁船のエンジンがかからず出港が遅れ、操業時間が減少

  • 夜間にエンジンルームが冷えたことによるバッテリーの電圧低下や、燃料である軽油の凝固が原因だった

  • バッテリーやエンジンルームを夜間に温める方法を検討したが、解決には程遠かった

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