梱包・物流自動車メーカー B社 物流管理部

EV中核部品の輸送品質を向上させ、リスク対策を強化したい
耐衝撃性が高く、帯電防止性能も付与できる発泡樹脂素材とは

グローバルに展開する大手自動車メーカー B社では、数年前より部品の国際輸送にリターナブル容器を導入してきた。容器の強度や作業性など課題が多く、輸送品質向上に向けて、荷崩れ防止の対策も踏まえた容器素材の見直しが決定したが、EV中核部品の容器として求められる要素は多く…。

課題

輸送品質を高めたいが、従来の内装材に代わる素材が見つからず…

輸送中に荷崩れ事故や部品の破損が生じてしまうと、経済的損失や取引先からの信頼失墜など、さまざまな事業リスクに直面します。
輸送品質向上の対策は、リスクの回避だけでなく安全面の確保や管理コストの削減などにもつながり、物流管理部にとって重要な取り組みとなりました。
これまでB社は、EV中核部品であるバッテリーやモーター、パワーコントロールユニット(PCU)などの輸送に、プラスチックコンテナと内装材を使用していましたが、多くの課題がありました。

物流管理部のS氏は、次のように振り返ります。
「重量のある高額部品を運ぶため、容器には十分な強度が必要です。また、部品受け可能箇所が少なく細かい容器形状が求められるほか、帯電防止グレードへの対応も必須でした。重い資材を大量に扱うため作業性が悪く、業務効率が上がらない点も課題でした」(S氏)

当初、物流管理部では新たな容器素材として、衝撃・エネルギー吸収に優れるEPP素材やダネッジ(厚物真空成型)を候補に挙げていました。しかし、EPPでは帯電防止性能を付与できなかったほか、どちらの素材でも精密な形状を実現するのが困難だったため、採用には至りませんでした。
しかし、それらに代わる最適な素材がなかなか見つからず、物流管理部のメンバーは頭を抱えていました。

課題のポイント

  • 部品が高額かつ重量物のため、輸送品質が重要視された

  • 部品受け可能箇所が少ないため、細かい形状を実現する必要があった

  • 帯電防止グレードへの対応も必須だった

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