ゲル化粧品製造販売業 U社 企画開発部

ユーザーの声に応え、シートマスクの保湿効果を持続させたい…
新たなゲル素材で、保湿持続性・浸透性に優れた商品を開発

多様化する女性のライフスタイルに寄り添った商品をラインアップし、高い支持を集めているU社。この度、顧客の声をもとに「保湿」に特化した特別な日用の新しいシートマスクを開発することにした。しかし、シートマスクの基本的な効能である保湿で、他社商品と差別化することは難しく…。

課題

「保湿効果の持続性」で差別化を図ろうとするも、最適な素材がなく…

企画開発部は、開発にあたりユーザーアンケートと座談会を実施して、女性たちがシートマスクに求める効果や使用感の意見を集めました。

開発を担当したA氏は、次のように振り返ります。
「ユーザーのみなさんがシートマスクに対して求めている効果は、『保湿力』が圧倒的でした。ただ、マスクを肌にのせてからしばらく時間が経つと乾燥してしまう、という意見も多く見られました」(A氏)

保湿力に加えて、その効果が長時間続くことを求められていると改めて確認した企画開発部では、保湿効果の持続性やより高い浸透性を保持した商品の開発に着手します。

「保湿力をうたうシートマスクは、すでに他社からも多く販売されています。だからこそ私たちは、保湿効果の持続性で差別化を図るつもりでした。具体的には、寝る前に使用したときも翌日まで潤いが続くよう、保湿効果を持続させようと考えたのです」(A氏)

企画開発部では保湿剤を中心に、美容液成分やマスク素材を吟味して試作を繰り返しました。しかし一般的な不織布のマスクでは、他の製品と差別化できるほどの保湿効果を実現できないと判断して、新しい素材を探し始めます。

新素材を選定するうえで、肌にやさしい、安心安全な素材であることは大前提です。さらにシートマスクは、週に一度のスペシャルケアとして使用する方も多いため、特別感も重視したいと考えていました。

バイオセルロースを使うことも検討しましたが、保湿力はあるものの持続性がいまひとつで、決め手に欠けていました。

課題のポイント

  • 「保湿効果の持続性」に特化した新しいシートマスクを開発したい

  • 一般的な不織布やバイオセルロースのマスクでは商品の差別化が難しかった

12

各種お問い合わせ・ご相談は
下記フォームよりお受けいたします