梱包・物流自動車部品メーカー R社 資材調達部

全社でCO2排出量を50%削減。資材調達部では難しい目標に…
梱包用発泡材を活用した想定外の提案で、課題解決の方向性が見えた!

グローバルに事業を展開している自動車部品メーカーのR社。今年発表した中期計画の中で、5年以内に全社のサプライチェーンCO2排出量を50%削減する、という環境目標を掲げた。かねてからグリーン調達活動を進めていた資材調達部に対しても、経営陣から排出量の50%削減を目標にすることを求められた。

課題

CO2排出量削減に向けて取引先にも協力してほしいが…

経営トップからは全社方針に従って、社内の部門ごとにCO2削減目標が割り振られることになりました。
各部門は、ペーパーレス化の推進をはじめ製造工程やプロセス条件、工法などを見直したり、社用車をガソリン車からハイブリッド車やEVに変更したりといった対策を進めていました。

ところが、資材調達部ではCO2削減にむけた具体策の策定に頭を悩ませていました。
資材調達部の係長T氏は、部内会議の様子をこう語りました。
「資材調達部は間接部門のため、自分たちの業務を見直すだけでは、多くの効果は望めません。そこで、メイン業務である購買業務でCO2削減を図るべく、製造時のCO2排出量が少ないものへ調達から順次置き換えていく、という策を検討しました」

しかし、取引先とは長年の信頼関係でつながっていることもあり、急に「もっとCO2排出量の少ない製品にしてください。さもないと取引ができなくなります」とは言えません。また、もし取引先がこの条件を受け入れてくれたとしても、従来品より強度などの性能や品質が劣るものでは、意味がありませんでした。

検討の結果、資材調達部ではまず「購買品のCO2排出量50%削減」を掲げることになり、不安が残る中、T氏は取引先との交渉を進めることにしました。

課題のポイント

  • 資材調達部は間接部門のため、自部署内努力だけではCO2削減目標の達成は困難

  • 「購買品をCO2排出量の少ない製品へ変更する」という方針に対する取引先の反応が不安

  • CO2排出量を削減しながら性能や品質が維持できるか、不透明

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