雨水貯留地方自治体 S市 都市整備課

駅前ロータリーを区画整理して、大型貯留施設を設置したい!
約3,000m3もの貯留量を短工期で実現できた雨水貯留槽の実力とは?

駅前のロータリー広場を含む周辺エリアの区画整理事業を推進することになったS市。約3,000m3もの雨水貯留施設を広場内に設置しなければならず、連日対策案について検討が重ねられたが、計画は難航していた。

課題

駅前ロータリーに約3,000m3の雨水貯留施設を設置したいが、貯留量が不足し…

大型貯留施設の設置に向けて、S市の都市整備課では、詳細な現地調査や計測を重ねました。その結果に基づいていくつかの貯留案を挙げ、早速検討に入ることにしました。

この案件を担当していた都市整備課のN氏は、次のように振り返ります。
「貯留案は2つに絞られました。一つは、駅前広場の中心に噴水を設置して貯留する方法、もう一つは、植栽で庭園を築き、池を造って貯留する方法です。しかし、どちらの方法でも3,000m3もの貯留量を実現するには程遠く、検討は難航しました」

貯留部を広げようとするとロータリーが狭まり、路線バスの往来に影響が出てしまいます。
駅前広場以外の周辺エリアに貯留施設を分散する案も出ましたが、商業施設の敷地面積が狭くなるなどの問題があり、関係者の合意を得られませんでした。

さらに、改修工事の短工期化も大きな課題でした。工事期間中は歩道が狭くなってしまうため、工期が長引くと利用者の事故発生リスクが高まります。バスやタクシーの仮設乗降場所が駅から遠くなることで、利便性が低下するといった問題も発生するため、できるだけ短工期にする必要がありました。

この問題だらけの状況に、N氏は頭を抱えるしかありませんでした。

課題のポイント

  • 約3,000m3の雨水貯留施設を駅前広場内に収めたい

  • 噴水の設置や庭園造成なども検討したが、貯水量が不足した

  • 駅利用者の利便性や安全性を鑑み、工事を短工期で終わらせたい

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