ゲル化粧品メーカー J社 開発部

美顔器と併用できるフェイスマスクに、持続的な保湿効果と透明性を持たせたい…
2つの性能を実現し、美顔器併用マスクが開発できた方法とは

自宅での本格スキンケアを謳う美顔器が好評のJ社。新製品の開発にあたりユーザーに要望を伺ったところ、美顔器と併用できるフェイスマスクが欲しいという声が多数上がった。企画会議でもこの方向性で商品化の話が進み、開発部は情報収集に追われていた。

課題

毎日のスキンケアをより効率的で効果の高いものにしたい!

このプロジェクトを担当することになった開発部のS氏は、ユーザーの声を詳しく分析することからはじめました。
「ユーザーの多くが、フェイスマスクをしながら美顔器を使うことで、毎日のスキンケアをより効率的で効果の高いものにしたいと考えていました。その要望に応えるべく、一般的な光照射タイプの美顔器を使う際に光を遮らない、透明性の高いマスクが求められました」(S氏)

S氏は手始めに、J社でも実績のある一般的な不織布マスクやバイオセルロースマスクから検討をスタートします。ところが、美顔器を使って評価をしたところ、マスクが白っぽく不透明なため光の透過性が悪く、このままでは併用が難しいことが分かりました。

そこでS氏は、人気商品でも使用されている寒天ゲルマスクで、試作や評価を繰り返しました。すると、ある程度透明性はあるものの、今度は持続的な保湿効果が得られないという、新たな課題が発生してしまいます。

光を遮断しない透明性と、持続的な保湿効果。この両立ができれば、新製品開発の方向性も見えてきます。
その後もさまざまな素材で試してみたものの、どれも結果はいま一つで、開発は完全にとん挫してしまいました。

課題のポイント

  • 肌に光照射するタイプの美顔器と併用できる、透明性の高いマスクがほしい

  • 不織布マスクやバイオセルロースマスクは、不透明で光の透過性が悪い

  • 寒天ゲルマスクは、透明性はあるが、持続的な保湿効果が不十分

12

各種お問い合わせ・ご相談は
下記フォームよりお受けいたします