梱包・物流組立製造業 T社 製造技術部

一歩進んだ環境対策を推進するには?
植物由来素材であり環境に配慮した梱包材が見つかった!

近年、ESGを経営の重点課題として採り上げているT社。2020年7月1日からプラスチック製レジ袋の有料化が実施されたことを受け、環境対策を強化するため、製造現場での取り組みを見直すことになった。

課題

環境対策を強化したいが、施策検討に苦慮…

環境負荷低減の施策を検討することになった製造技術部では、メンバーが各班に分かれ議論を重ねていました。しかしT社では、これまでも全社をあげて積極的にCSR活動やESGに注力していて、産業機器類を省エネモデルに切り替えたり、照明をLED化したりと、組立製造業において環境貢献効果が大きく見込める施策については、すでに手を尽くした感がありました。

その時の様子を、製造技術部のリーダーA氏はこう語ります。
「同業他社と比較しても、当社の取り組みはかなり進んでいました。さらに一歩先の施策を検討するのは、どの班も苦心していましたね」(A氏)

紙製の梱包材を検討するも、機能面で壁が…

検討を進める中で、A氏たちは製造部品の梱包材に着目します。T社では製造した部品の梱包用緩衝材として、大量の発泡ポリエチレンシートを使っていました。

「この梱包材を発泡ポリエチレンシートから紙製のシートへ切り替えることで、環境貢献が前進するのではないかという意見がでたのです」(A氏)

早速、A氏は紙製の梱包材サンプルを複数取り寄せ、使用テストを行いました。しかし、紙製の梱包材は発泡ポリエチレンに比べクッション性が弱く、耐衝撃性に不安が残ります。また、時間が経つと梱包している金属部品まわりに付着した潤滑油が染み出してしまい、防油性にも問題が生じるなど、切替には多くの課題があることが分かりました。

その後、A氏たちは環境にやさしい梱包材を求めて検討を続けましたが、なかなか有効な施策は見つかりませんでした。

課題のポイント

  • 環境対策として有効な新たな施策を講じたい

  • 従来品の機能面は維持しながら、環境に優しい梱包用緩衝材を使用したい

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