ポリマー光学フィルムメーカー B社 研究開発部

プロテクトフィルムレスの製品開発により、光学用フィルムのコストダウンを実現!
フィルムの透明性を保ちつつ、アンチブロッキング効果も実現した方法とは?

解決

解決のポイント

  • 「テクポリマー」をフィルムに添加することで、アンチブロッキング効果を付与できる

  • 要望に応じて屈折率や粒子径をカスタマイズできるので、任意にヘイズ調整が可能

  • 軟質グレードの品揃えも豊富なので、フィルムの耐擦傷性アップが期待できる

フィルムの透明性を維持しつつ、耐擦傷性に優れたアンチブロッキング効果を付与

情報収集を進めていたO氏は、高機能材料の展示会場で、積水化成品のポリマー微粒子に目を止めました。展示されていた「テクポリマー」のアンチブロッキング剤用途に興味を持ち、さっそく担当者から詳しい説明を聞きました。
「ミクロンからサブミクロンサイズまで幅広い真球状の粒子径グレードを展開しており、屈折率コントロールも可能でした。また軟質タイプのグレードもあり、要望に応じたカスタマイズ対応に強い魅力を感じました」(O氏)
既に液晶分野で20年以上の採用実績があるということで、O氏はサンプルを取り寄せ、評価を行うことにしました。

評価のなかで、「テクポリマー」はバインダーとの馴染みが良く、無機粒子で頻繁に起きていたベース樹脂からの脱落も少ないことが分かりました。数度にわたる屈折率や粒子径の調整、硬度の変更や配合処方の見直しにより、フィルムのヘイズが限りなく“0”に近い高い光透過性と傷つき防止を実現した、プロテクトフィルムを使用しない新たな光学フィルムが完成したのです。

「「テクポリマー」を使用した光学フィルムは、従来品と比べても光学特性に遜色なく、ブロッキングも発生しません。また、従来より大幅なコストダウンが実現できた上に、供給先でもプロテクトフィルムを剥離する工程を削減できたことで高い顧客満足度につながりました」(O氏)

同社ではこの成功例を皮切りに、光学用途以外のフィルムでも「テクポリマー」をアンチブロッキング剤に使用する検討が進められています。

この課題を解決した製品

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