軽量盛土設計事務所 Z社 設計開発部

自然環境に近い公園施設を実現したいが、集中豪雨対策に不安…
急激な水位変動に対応し、緑化基盤を保護する軽量緑化とは?

Z社は、地元自治体が進める公園施設の造園プロジェクトに参画することになり、ベース部分の設計を進めていた。この公園は国土交通省が推奨するグリーンインフラ推進に寄与すべく、緑地エリアが多く、起伏を設けるなど、自然環境に近いイメージの設計が望まれていた。

課題

人工地盤での造園プロジェクトが直面した、集中豪雨対策の壁

設計を進めるうちに、Z社は大きな課題に直面しました。造園予定地が人工地盤上であったため、集中豪雨などで降雨量が排水能力を超えてしまった場合に、急激な水位の上昇が懸念されたのです。植栽や土壌の流出が心配されたほか、嵩上げ用の発泡スチロール製ブロックが浮き上がるなど、数々の問題が想定されました。

そこで設計開発部のリーダーA氏らは、対応策を検討することにしました。メンバーからは排水構造の見直し、また土壌の重量を増やして発泡スチロール製ブロックを押さえるなどの意見が挙がりました。

「しかし、これらの対応策を実行しようとすると、各部を補強する必要が出てきます。そうなると作業が煩雑になるうえに、新たな懸念材料として荷重制限の問題が浮上してきました」(A氏)

複数の懸念点を踏まえると、社内で出た対応策では課題をすべてクリアするのが難しく、タイムリミットが刻一刻と迫るなか、A氏は頭を抱えるばかりでした。

課題のポイント

  • 集中豪雨による水位上昇で植栽や土壌の流出、嵩上げ用ブロックの浮き上がりが懸念された

  • 施工性や軽量性に優れた排水対策をしたい

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