梱包・物流組立製造業 T社 製造技術部
軽量・小型部品の搬送を効率化したい!
タクトタイムを0.2秒削減し、作業性改善に導いたプロダクトとは
解決
解決のポイント
凹凸の少ない滑走面、特殊樹脂による滑らかな回転で軽量・小型部品の搬送に最適
多彩なサイズの組み合わせでさまざまなラインに柔軟に対応
コンビニの飲料棚に使用されているフリーコンベヤが、課題解決の鍵に!
困り果てたF氏は、取引先である機械商社に相談することにしました。なにか良い改善案はないかと聞いてみたところ、『「Fローラー」を試してみては?』と、積水化成品のプラスチック製フリーコンベヤを教えられました。調べてみると、「Fローラー」は現在多くのコンビニエンスストアの飲料棚で使用されていました。
さっそく詳しい話を聞こうと積水化成品に問い合わせると、後日、営業担当者が「Fローラー」のサンプルを持参してT社を訪れました。
「Fローラー」は、直径6.3mmの細かなローラーとローラーカバーによって、凹凸の少ない滑走面を実現しています。また、特殊樹脂を使用したローラーは滑らかに回転し、わずかな傾斜(4%程度)でも部品をスムーズに滑走させることができるということでした。さらに、サイズは横幅5列タイプ(W171.8mm)と4列タイプ(W137.8mm)の2タイプがあり、奥行きは16種類(170.5〜541.5mm)の加工が可能で、さまざまなラインに柔軟に対応できることがわかりました。
「まずは一つのラインで、「Fローラー」を試験的に導入してみることにしました。その結果、これまでネックとなっていた部品供給を改善する見込みが立ちました。これなら、課題であるタクトタイムを0.2秒以上縮めることができると確信しました」(F氏)
F氏はこの結果を上司に報告し、「Fローラー」を他の軽量・小型部品を搬送するラインにも水平展開するよう提案しました。これにより工場全体における作業効率の改善に成功し、目標であったタクトタイムの削減と、従業員の負担軽減を同時に実現できたのでした。