軽量盛土X県 治水事務所

豪雨による河川水位の上昇で軽量盛土が浮いてしまう…
従来素材に代わる、実績豊富な樹脂製滞水材の実力とは

X県の湾岸エリアで再開発の計画があり、運河沿いに親水のための遊歩道を建設する構想が進められていた。

課題

護岸のかさ上げ工事で浮力対策が難航

湾岸エリア等で実施する護岸のかさ上げ工事では、構造物への影響を最小限にするため、盛土として軽量の発泡スチロール(EPS)を使うことが一般的です。そのためX県でも、当初はEPSの使用を前提に計画を進めていました。
しかし、ある調査結果により、治水事務所のA氏らは代替手段の検討を余儀なくされます。

「想定外の降雨量だった場合、河川水位の上昇によりEPSが浮いてしまう可能性がありました。私たちとしては、別の対応策を考えざるを得ませんでした」(A氏)

A氏らは他の関係者にも相談し、まずは遊歩道をウッドデッキにするのではなく、上載荷重を重くしてEPSを押さえる方法を考えました。しかしその場合、護岸の補強が必要となります。

「護岸の補強工事をすると、民間の建築物への影響が懸念されます。そのため今回は、上載荷重を重くする方法で施工を行うことは難しいと予測されました」(A氏)

治水事務所では引き続き、他の対策についても協議を行いました。しかし、良い案はなかなか見つからなかったのです。

課題のポイント

  • 豪雨による河川水位の上昇により発泡スチロール(EPS)が浮いてしまう可能性があった

  • 遊歩道の上載荷重を重くする方法では、民間の建築物への影響が懸念された

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