部材機械製造業 R社 開発部

風車の大型化・高効率化に求められる軽量かつ頑強な素材が見つからず…
風車ブレードの可能性を拡げた複合素材とは

R社では、再生可能エネルギーの需要増加に向け、風力発電機器の製造を手掛けていた。

課題

R社の開発部、N氏は新たな風力発電機の素材選定に頭を悩ませていました。再生可能エネルギーの需要が高まるにつれ、風車の大型化や高効率化が求められるようになりました。しかし、従来の風車に使用していたFRP(ガラス繊維強化複合体)を使った素材構成では、重量面と強度面で課題があったのです。

N氏はさまざまな素材を検討していく中で、FRPよりも軽量な素材であるCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を風車ブレードに試してみることにしました。ところが、軽量化には成功したものの、風車ブレードの根本部分にクラックが入ってしまい、強度不足は解消できませんでした。N氏はさらに新たな素材を求めて奔走しました。

課題のポイント

  • 風車の大型化・高効率化には、従来のFRPを使った素材構成では重く、強度不足だった

  • CFRPを使用することで軽量化はできたが、強度不足は解消できなかった

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