ヒーター建設会社 N社 土木工事部

冬場の工事現場で最大の悩み「基礎のコンクリートが固まらない」が現実に!
基礎工事の質を保ち工期通りに進められた、冬に強い現場ソリューションとは

全国で住宅の分譲や販売を手掛けるN社。100棟以上の戸建住宅が建設される大型物件を手掛けることになり、春先の販売開始に向け準備を着々と進めていた。

課題

外気温の低下で、基礎のコンクリートを計画通りに準備することができない…

春に向けた大型物件の建設を進めているN社では、土木工事部の責任者A氏が頭を悩ませていました。物件の建設時期は冬場。外気温が氷点下になるとコンクリートの硬化が進まず、設計強度を十分に出すにはかなりの時間を見込む必要がありました。

「昨年の冬に近隣の分譲住宅を手がけた同業者からも、いろいろな問題が発生したと伺いました。やはり基礎コンクリートがなかなか固まらず、工期が延びてしまったとか…。そのため住宅の販売にも影響が出たそうです」(A氏)

同じような状況に陥らないよう、何か手を打たなければならない。そこでA氏は大量の養生用保温カバーとジェットヒーターを準備し、工事に臨むことにしました。

作業者の養生の仕方によって品質にばらつきが…

そして、第一期販売予定分の数棟の基礎工事が始まりました。期間中の最低気温は氷点下が予測されたため、準備していた保温カバーとジェットヒーターを使い、作業者全員で養生作業を行いました。しかし、しっかりと養生対策をしたにも関わらず、コンクリートの品質にばらつきが出てしまったのです。

「この方法だと養生のやり方に個人差が出てしまい、宅地の位置や風通しの具合などによるわずかな違いが品質に影響してしまうようです」(A氏)

A氏らはその後、さまざまな方法を検討するも品質のばらつきはなくならず、工期日程に遅れが生じるなか、具体的な対策案はあげられませんでした。

課題のポイント

  • 外気温が氷点下になるとコンクリートが固まるのが遅くなり、設計基準強度を満たずかなりの時間を要した

  • 保温カバーやジェットヒーターの使用では、作業者の養生の仕方や宅地の位置などによって品質にばらつきが出た

12

各種お問い合わせ・ご相談は
下記フォームよりお受けいたします