雨水貯留地方自治体 Q市 土木課
相次ぐゲリラ豪雨の発生で、市役所前の大通りが何度も冠水…
短工期・低コストで冠水対策を実現できた秘策とは?
解決
解決のポイント
プラスチック製の構造部材アクアロード®を使い、道路下に雨水貯留槽を構築
施工性に優れているため、コンクリート製貯留槽と比べ約10分の1の期間で設置でき、工事費も抑制できる
プラスチック製の雨水貯留槽を、一般道路下に適用
A氏は道路の冠水対策について、情報収集を進めました。ある日、Webで積水化成品の「アクアロード」を見つけます。「アクアロード」は道路地下に雨水貯留槽を構築できる、プラスチック製の構造部材でした。コンクリート製ではありませんが、『建設技術審査証明※』を取得しているため、道路下への適用が可能な製品です。
さっそく製品について問い合わせ、担当者から「アクアロード」の詳しい説明を受けるとともに、他県での採用事例を紹介してもらうことにしました。
「詳細を説明してもらうと、アクアロードはコンクリート製の雨水貯留槽以上に優れた性能をもっていることがわかりました」(A氏)
「アクアロード」は92%以上の空隙率を保持しており、コンクリート製と比較すると効率的に貯留量が確保できるため、施工時の掘削量を抑えることができます。
また、軽量かつスタッキング可能な形状なため運搬効率や作業性も高く、さらには養生期間も必要としないため、短い工期を実現できるということです。工期について詳しく確認したところ、コンクリート製貯留槽と比べると、設置工が約10分の1で済み、工事費も抑えられることがわかりました。工事に伴う通行止め期間も短くなり、市民に必要以上の不便を強いることがなくなるのです。
A氏はさっそく「アクアロード」を用いた冠水対策を提案し、土木課内ではそれを採用する方向で話を進めています。
※建設技術審査証明(土木系材料・製品・技術、道路保全技術) 建技審証 第1012号 一般財団法人 土木研究センター