ポリマーコンパウンドメーカー O社 設計開発部

照明メーカーの要望に応えられない!無機素材では求める性能が出せず、失注率がアップ…
屈折率を5/1000単位まで調整でき、提案の幅が広がった理由とは?

2020年の水銀規制を背景に照明のLED化が進む中、照明カバーに対して高輝度・高拡散のニーズが高まっている。

課題

無機素材では輝度を上げる最適なカバー用材料を作り出せない

O社は、照明カバー用の材料を製造販売しています。ある時、取引先の照明メーカーから「光拡散性は現行品と同等レベルのまま、輝度をあげてさらに明るいLED照明用のカバーを作りたい」との要望がありました。

O社はカバー用添加剤として、従来から炭酸カルシウムや硫酸バリウムを使用していました。しかし、これらの無機素材の使用では輝度を上げられず、結果として照明メーカーの要望を満たす材料が提供できませんでした。

ノウハウが乏しく材料提案までに時間がかかり、競合他社に競り負ける

O社では、このところ開発案件の失注が続いていました。

開発担当のM氏は次のように語りました。
「照明カバーのデザインは、使用用途によってさまざまな形状があり、要望にあわせた材料の配合調整にはとても時間がかかります。また、照明カバーの光学設計において、LED光源とカバーとの距離が明るさを決める重要なファクターとなります。しかし、私たちには材料の配合調整と光学設計の相関に関するノウハウが乏しかったのです。その結果、競合他社に先を越されるケースが増え、社内でも課題となっていました」

課題のポイント

  • LED光源の明るさを活かせるカバーを作りたい

  • 開発案件の失注数を減らしたい

12

各種お問い合わせ・ご相談は
下記フォームよりお受けいたします