雨水貯留地方自治体 X市 土木課

夏のゲリラ豪雨でアンダーパスの道路が冠水!水没事故も…
多量の雨水も難なく貯留できる排水設備を、短工期で設置できたわけ

7〜9月を中心に年々増えている集中豪雨によって、各地でアンダーパスが冠水し、走行中の車の水没事故や交通渋滞が発生している。

課題

ゲリラ豪雨でアンダーパスの排水ポンプの許容量をオーバーし、冠水被害が起こっている

全国でも降水量の多いX市では昨年夏、ゲリラ豪雨発生時に国道沿いのアンダーパスが冠水し、数台の車が水没によって立ち往生してしまう事故が起こっていました。

市で原因を詳しく調査したところ、短時間に驚異的な水量の雨が降ったことで、道路下に設置されたポンプでは排水しきれない状態になっていたことがわかりました。記録によれば、このポンプを設置した数十年前は、50mmまでの降水量を想定した排水設計が一般的でしたが、近年はこれを大きく超える75mm以上の降水が観測されることも多くなっています。

排水ポンプ、コンクリート製貯留槽のキャパシティーを増やそうとしたが難しい

現状に危機感を感じた土木課では、今後新たにアンダーパスの建設を行なう箇所に関し、地下に設ける排水設備について抜本的見直しを行うことにしました。まず、従来のポンプを、排水可能量の大きいものに変更することを検討しましたが、設置、運用コストともに大幅に上がってしまうとわかり、断念せざるを得ませんでした。そこで、土木課のN氏は、排水前の雨水を地下で一定時間貯留しておくための貯留槽に注目。これまでと同タイプのコンクリート製貯留槽の容量を増やす案が出ましたが、目標とする貯留量を確保するには施工時の掘削量が大きくなりすぎるため、実施困難と判断せざるを得ませんでした。

課題のポイント

  • 掘削量を増やさずに貯留量を確保したい

  • 設置、運用コストを大幅に上げることなく排水設備を改良したい

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