ヒーターエンジニアリング会社 K社 設計部門
ヒーターで油脂成分の流動性を保ちたいが、うまく巻き付けることができない…
高い柔軟性で一定温度を保てた!生産性低下の危機を救った手段とは?
解決
解決のポイント
テクヒーター®なら、高い柔軟性で圧送パイプの適所に巻き付けられる
施行の必要がなく、早期導入が実現できる
高い柔軟性を持ち、圧送パイプの適所に巻き付けることができる「テクヒーター」
U氏は情報収集の一環で訪れたプラント設備の展示会で、積水化成品の「テクヒーター」を知りました。「テクヒーター」は食品プラントをはじめ複数の工場で、圧送パイプを温めるヒーティングケーブルとして、すでに採用実績がありました。今回の課題解決に使えるかもしれないと感じたU氏は、担当者に詳しく話を聞くことにしました。
「テクヒーター」は、ヒーター自体がとても柔らかく、手で簡単に曲げられるため、バルブやフランジにも容易に巻き付けることができました。現物を見せてもらったU氏は、その時の様子をこう語ります。
「ヒーターは硬くて巻き付けにくいとばかり思っていたので、こんなに柔らかい「テクヒーター」を見たときは本当に驚きでした。これならバルブにも自由に巻けるため、今回の課題を解決できる自信がわきました」
少ないコストで早期導入ができることが決め手に!
早速「テクヒーター」をお客様に提案したところ、問題の工場で試験的に導入することが決まりました。問題となっていたバルブに巻き付けたところ、その効果はすぐに現れました。「テクヒーター」にはPTCセラミックス※が内蔵されていて、環境温度の変化に合わせて常に一定の温度になるよう、発熱と停止を自動的に調節する機能が付いていました。そのため試験導入した圧送パイプでも温度が常に一定となり、油脂成分の品質に影響を及ぼすことなく流動性を保つことができたのです。
テスト導入した工場でコストを試算したところ、排熱を利用するよりもはるかに少ないコストでパイプの温度管理ができることが分かりました。
「パイプを引き込む施工費用や施工期間と比べると、「テクヒーター」は巻き付けるだけなので、圧倒的に効果的かつ経済的な解決方法でした」(U氏)
試験導入の結果から、お客様は「テクヒーター」の全工場への導入を決定しました。
※PTCとは、Positive Temperature Coefficientの略称で、日本語で「正温度係数」と訳されます。これは、温度が上昇するに伴い、ヒーターの電気抵抗が増大する特性です。つまり、温度が上がると電気が流れにくくなり、温度が下がると電気が流れやすくなる特性です。